2007年12月15日土曜日

ファインマン物理学Ⅳ第4章 電磁気学の相対論的記述(本文)

http://file.buturi.blog.shinobi.jp/Feynmanhonbun4_4.pdf
第4章 電磁気学の相対論的記述(本文)

4-1 4元ベクトル

4元ベクトルは,運動する座標系に移るときに$t, x, y, z$と同様に変換される$4$
個の量$a_t, a_x, a_y, a_z$によって定義されるものとする.

すでに我々はエネルギーと運動量からなる4元
ベクトルに出会っている.

4-2 スカラー積

3次元の$r^2=x^2+y^2+z^2$に類似の量は
$t^2-x^2-y^2-z^2$である.
これは完全ローレンツ群と呼ばれる変換に対して不変である.
この変換は等速度と回転の両方の変換を意味している.

高エネルギーの陽子が静止している陽子に衝突し,もしも入射陽子のエネルギーが十分高ければ
始めの2個の陽子に加えて一組の陽子・反陽子対が生じることがある.

そのために必要な最低のエネルギーを以下の方法で計算した.

最初の状態の入射陽子と静止陽子の運動量4元ベクトルの和
は最終状態の運動量4元ベクトルと等しい.

最初の状態については実験室系で
最終状態については重心系で
4元ベクトル運動量の$2$乗を計算する.
任意の粒子の4元ベクトル運動量の"長さ"の$2$乗は質量の$2$乗に等しいこと
を用いて計算すると入射粒子のエネルギーは$E^a=7M, M=983MeV$となった.




4-3 4次元の勾配

4次元の勾配演算子は
\[
\bigtriangledown _{\mu }=\left( \frac{\partial }{\partial t}, -\nabla \right)=\left( \frac{\partial }{\partial t}, -\frac{\partial }{\partial x}, -\frac{\partial }{\partial y}, -\frac{\partial }{\partial z} \right)
\]
で定義する.


電荷密度$\rho $
と電流密度$\mathbf{j}$
とは
4元ベクトル$j_{\mu}=(\rho, \mathbf{j})$
を作ることを知っている.
電荷の保存の法則は
\[
\bigtriangledown _{\mu}j_{\mu}=0
\]
と書ける.

ダランベール演算子は
\[
\square ^2=\bigtriangledown _{\mu}\bigtriangledown _{\mu}
\]
で定義される.

4-4 4次元記号で書いた電気力学

\[
A_{\mu}=(\phi, \mathbf{A})
\]
とおくとマクスウェル方程式より
\[
\square ^2A_{\mu}=\frac{j_{\mu}}{\epsilon_0}
\]
となる.

ゲージの条件

\[
\bigtriangledown _{\mu}A_{\mu}=0
\]
となる.
これはローレンツの条件と呼ばれている.

4-5 動く電荷による4元ポテンシャル

速さ$v$で$x$軸に沿って動く電荷について
電荷と同じ速度で動く座標系でポテンシャルを計算し,
静止系でのポテンシャルに変換することにより
ポテンシャルを求めた.

4-6 電気力学の方程式の不変性

マクスウェル方程式が美しい形にかけたのは
マクスウェル方程式がローレンツ変換に対して不変だからである.

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